うさぎのねどこ

二人の息子育て・忍耐強い自分育てに奮闘中

かさこじぞう

最近shun太は国語の教科書の音読を頑張っていますが
クラスのみんなはそうでもないようで、考えあぐねた先生は
班で「かさこじぞう」の好きな段落をひとつ選び、
それを3回読んでこいという宿題を出されました
それで音読3回分と見なす、という好待遇は
日ごろバイバイン式に回数が増える音読の恐怖にさらされているshun太にとって
まるで夢のような話です
shun太の班が選んだ段落は第2段落
おじいさんが町にかさを売りに出掛けて、1個も売れなかった場面です
なんでこの段落なの?と聞くと
班の中で第1段落と第3段落とに意見が分かれたから、あいだをとったのだとか
うーん、うまい落としどころ…なのか?
おじいさんの性格がよく分かるからと、地蔵さまに出会う第3段落推しだったshun太は
第2段落もおじいさんの性格が窺い知れる箇所が一文字だけある!と
得意気に教えてくれました
曰く、お飾りの松などを売る人がさかんに声を張り上げて売り歩いている隣で
じいさま「も」声を張り上げた、というくだりだそうです
…意外とじいさまも負けん気が強いってこと?


第2段落は、導入部(第1段落)と事案発生(第3段落)の谷間の部分で、
全部を通して読むとスルーしがちでしたが
同じとこを3回も読まれると、何かひっかかるとこがあります
結局かさこが1つも売れなくて、じいさまが自虐的に
みそかにかさこなんて買うやつおらんやろ的なことを
つぶやくのですが、これって確か他の人から言われる台詞じゃなかったっけ?
小2用にマイルドに改変したのかな?
でもそのせいで、それは最初から分かってたことでしょうよ〜と
余計なツッコミどころができちゃったような気がします
shun太に笑いながらそう言うと
いきなり「笑ってなんかいられないでしょ!」とまず一喝され
続けざまに「だってスゲしかなかったんだよ?かさこ売るしかないじゃん!」と
じいさま方目線でメチャメチャ怒られました


shun太の怒りが収まったあたりで、たぶんさ、と私とダンディ氏を引き合いに出して
ばあさま(私)が一度かさこ編んで売ろうって言い出したら
じいさま(ダンディ氏)は何か意見したところで、ばあさまに怒られるだけだから
とりあえず言うとおりかさこ作って売りには出たけど
案の定売れなくて、ホラやっぱりそう思ってた、って
よくお父さんこういうこと言うじゃん、と分かりやすく解説してみましたが
お父さんがそんな風に言うの聞いたことない!と突き放されてしまいました
うそだよー
「そういうの最初に言ってよ〜」って松重豊ばりに私が何度言ったことか…
ダンディ氏本人も、俺そういうとこあるねーとあとで認めていました


この場面に関しては、わが家の夫婦関係を例えましたが、
話の後半で、売れ残ったかさこを全部地蔵さまにかぶせてきたとうちあけられたときの
ばあさまの振る舞いは到底真似できません
それはいいことをしなすった、と口先では言えるかもしれないけど
持って帰ってくればまた売れるのに!じいさまのバカ!
というのは、小さい頃から考えていました
私がばあさまなら、じいさま1人だけ幸せになる「舌切りすずめ」的な結末になりそう


そんなことを考えながら聞いていると、音読を聞くのもそれほど苦ではありません


***
あとshun太はいつか、じいさまのように「つけなかみかみ湯を飲んで寝」たいそうです
つけなかみかみしてぇー!と唐突に言い出しました
夕飯はさすがにいかがなものかと思うので、
こんど寝坊した朝に、是非つけなとお湯を飲ませて送り出してやろうと思っています