うさぎのねどこ

二人の息子育て・忍耐強い自分育てに奮闘中

日本の昔ばなし「足折れ燕」

shun太が割と昔話好きなので、テレビ東京「ふるさと再生日本の昔ばなし」を録画して見ています
昨日の「足折れ燕」はツッコミ所が多く、shun太よりむしろ私達大人が熱心に見ちゃいました

昔むかし、あるところに心は優しいが貧しいお爺さんがいて、ぼろ家に1人で住んでいたら
燕が巣を作り、卵を生んで子供を育て始めた
ある日、巣から1羽の雛燕が落ちて足を折った。爺さんは可哀想に思い、添え木をあててやった
雛燕は飛べるまでに回復し、爺さんは「また来いよー」と燕たちを見送る
1年経ち、また燕が姿を見せるようになった。燕は爺さんの頭にポトッと何かを落とした
「燕のやつめ、糞でも落としよったか」見るとそれは糞ではなく、種だった
爺さんがその種を畑に植えると、大きな西瓜が1つ実り、どんどん大きくなった
爺さんが苦労して家に持ち帰って割ろうとすると…

私達大人は、きっと赤ちゃんでも出てくるんだろうと、当然の事のように思った訳です

パカッと割れた西瓜から出てきたのは燕と人の中間みたいな小さい生き物。しかもたくさん!
どうやら彼らの職業は棟梁と大工、木挽さんらしく、口の周りにヒゲを生やした棟梁が
爺さんの家を見て、こりゃいかん、ワシ等が建て直しちゃる、と爺さんに申し出た
メシは余所で食うから心配いらない、茶だけ出してくれればいい、茶請けはキュウリとナス漬け、
お茶っ葉は持ってくるから、お茶請けと水だけ用意してくれ
ヒゲの棟梁は爺さんに一方的にそう告げ、さっそく大工仕事に取り掛かった
大工と木挽の手際は素晴らしく、爺さんは言われた通り漬け物とお茶を淹れて振る舞った
家が完成し、爺さんが棟梁と中を確認すると、棟梁が「どうも何か足りない」と言って、
大工達に米俵と味噌・醤油樽を運び込ませた。爺さんが棟梁達に礼を言うと「じゃあ行くよ」と
家を出ていってしまった。爺さんが後を追うと、棟梁達は既に燕に姿を変えて空へ飛んでいた

棟梁以下、見た目明らかにトリっぽいのでラストに意外性はなかったけど、西瓜からぞろぞろと
小さい生き物が出てくるシーンは軽く衝撃的でした
そのあと家を作る代わりに棟梁が爺さんに申し出た内容も、燕なのに妙に細かくて笑えます
メシは余所で食う、とか茶は持ってくる、とか、一体どこから調達するつもりだろ?と思ってたら
最後は米俵と味噌醤油樽まで持ってきた!
味噌樽にはでっかく「みそ」と筆で書いてあったから、恐らく誰かのものであったのは間違いない
燕は親切でしたつもりでも、人間社会の都合を無視したら却って爺さんに仇なすことになるのでは…
人臭い割に爺さんに全く確認を取らずにコトを進める燕達に、そんな余計な心配までしました


一体あの話は何だったんだろう、キュウリとナスの漬け物のくだり要る?と今朝になっても
ダンディ氏と話していて、何だか気になったので、実際そういう昔話があったのか調べてみたら、
元ネタらしき古い話が中国から伝わっているみたいです
その話にはベタな欲張りが登場し、主人公の幸せを羨んで、わざと燕の足を折ったりするのですが
今回の話には爺さんと燕達しか登場しない分、棟梁の風変わりなキャラが際立ちました
中国の話だと種は西瓜ではなく、ただの瓜から、直接金粒が出てくることになっており、
燕の大工達が出てきて家を作ったり、漬け物を用意するといったまだるっこしい事はありせんでした
中国の話が日本に入って伝わるうちに、こうした要素が次第に加えられたんでしょうか…日本的よね
それにしても口ひげ棟梁は、遠慮がなくて無骨なくせに、ちっちゃくて可愛かったです(*^ー^)
うちから巣立ったムクちゃん達も、大工さんになって浴室リフォームとかしてくれないかなぁ〜
……どうにも恩着せがましく打算的なので、私は欲張り爺さんにしかなれない気がします


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