うさぎのねどこ

二人の息子育て・忍耐強い自分育てに奮闘中

絵本「スズメさん達のいちにち」が欲しい

私はスズメがかなり好きです。
鳩やカラスと違ってあまり害をなさないので、スズメを嫌う人はあまりいないかも知れません
(農家の人たちは別)。
私は、職場の窓から「『スズメをこづき回した挙句、木の茂みに逃げ込んだスズメが
再び出てくるのをそばで待ち伏せするカラス』を見つけたとき、猛然とカサをつかんで
その極道ガラスを成敗しに行った」スズメ好きです。

「すずめのおやど」(居酒屋ではない)を見たことがありますか?
街路樹の中でも何故か1本だけ、夕方になるとスズメで満員御礼になる木を見かけます。
単体ではかわいいスズメも集団になるとかなりの迫力&フン量です。
私は駒沢通り恵比寿西付近や新横浜駅前ロータリーでそんな木を見つけたことがあります
ご近所は迷惑そうでした。
でも一番スズメのねどことしてふさわしいのは竹林ではないかと思います。
(昔から「竹に雀」が画題として取り上げられたりしてるし…)
現に自宅の近所にある竹林は夕方になるとシャレにならないほどのスズメでぎゅうぎゅうです
日の入りと一緒におやすみなさい、日の出と共にオハヨウ…の雀ライフ。
朝起きたスズメさん達は三々五々、一体どこへ出かけていくのでしょうか。
マジで超小型足環を装着して頂いて、その日常を覗き見してみたいものです。


中学時代に、野生のスズメを指にとまらせたことがあります。
まだヒナらしい、ぶくぶくしたスズメがちょこんとそばにとまったので、
手のり文鳥感覚で何気なくそのハラ辺りに人差し指を差し出してみたところ、
みごと「手乗りスズメ」になったのです。
うわーっ!
我に返ってビックリしましたが、すずめッ子はもっとびっくりしたようで、
すぐに遠くに飛んでいってしまいました。


スズメはいつから「人はこわい」ことを学習してしまうのでしょうか。
確か、鳥類はその種別ごとに「ここまでヒトが近づいたら危険」という警戒範囲を
半径何メートルという形でもっており、スズメは特にその警戒範囲を広くとっている、とか
昔の国語の試験問題で読んだ文章なので記憶が曖昧ですが、そんなことが書いてありました。
それは、きっと長い間ヒトがいかにスズメに対して害を為してきたかの裏返しです。
(舌を切ったり、スズメ焼きにして食べちゃったり、飼い猫のエサにしちゃったり等々)

でも、大学のキャンパスにたむろしていたスズメ達は学生からよくおこぼれを
頂戴していたせいか、進んで隣のベンチに上がってくるような積極性を持っていました。
学びの場だけに「この付近の人たちは自分らに危害を加えない」ことをスズメ達も
再学習したのでしょう。


江戸時代、実権を握る人物の邸宅では門前市を為さんばかりに客がひっきりなしに来たそうです
逆に、有力でも清廉潔白で取り入り甲斐のないような人の門前は雀が遊んでいたとか。
雀しか遊びに来ない邸宅、上等!
しばらく米ツブをまいてスズメさん達を呼び込んでみようと思います。
(コラッそこの柴犬!生米を食べるな!お前のエサじゃない)