茶色い小さき者たちへ

電車に乗っていると駅構内で誰かが犬を抱えてる。カバンから小さな頭がはみ出している
電車乗るならちゃんとキャリーバッグに入れなきゃ｡洋犬だからってさ〜
なんて思いながら見ると意外にも赤柴の仔犬。｢おぉ〜♪｣険しい目を一気に細めた
好きなものに私はつくづく甘い
しかしこの季節のｽｽﾞﾒの行状は目に余る
せっかく咲いた桜の花を片っ端からクチバシでちぎる､あの遊び(?)である
スズメをいじめるカラスと傘で戦うくらい､小鳥を愛する私でも､桜の花が茎ごと落ちて
道路に散らかってるのを見るとケシカラン奴らだと腹が立つ

家族で花見に出かけ､樹を見上げていたら､まさにスズメが飛んできて悪さをし始めた
くるくると回転しながら花が落ちてくる
｢コラー！やめれー｣と言いつつ､落花をキャッチしようと試みるも､うまくいかない
そのスズメはコツをつかんでるのか､どんどん上から降ってくるが､花は手の平でするりと
逃げてしまう
結局１つも掴めず、遊び飽きたスズ公も去った。｢へたくそ｣と捨て台詞を吐かれた気がする
こんな風流な遊びを一緒に楽しめるならヤツ等の悪癖もまぁいいかも…と思ってしまった

やっぱり好きなものに私は甘い