うさぎのねどこ

二人の息子育て・忍耐強い自分育てに奮闘中

世話をする人される人

振られるより振るほうが辛い。
槇原敬之の唄で耳にしたフレーズですが、聞くたびに「うそだ〜」と鼻白んでいました。


コイバナはさておき、こと病人の看病、ましてや肉親の場合、介護するよりされる方が辛いかも。
と、今回感じました。
私の祖母は齢91にして頑健かつ気丈。
そう遠くない祖先に「狼の喉に刺さった魚の骨をとってやった女傑」がいるのも納得できる人間です
その婆ちゃんが床に伏して2日、連日伯母さんや叔母さんが手伝いに来てくれました。
「人に迷惑をかけないように」そう心がけて、雑ながら自分で何でもやってきた婆ちゃんが
人に支えられて飲み食いしたり、上から下まで着せ替えさせられている時の心中はいかばかりか
常に人に迷惑をかけてばかりの私には察することが出来ません。
敢えてお婆の看病を伯母さんたちと私に一任して仕事へ向かう母の気持ちも複雑です。
世話をする人・される人・世話を頼む人。
現在職なしなおかげで「世話する人」役にありつけた私は一番気楽なのかもしれません。


テニスの乱打の時やダブルスの試合中の「ゴメン」同様、病中、面倒をみる人間に対して
「ありがとう」の言葉は不要です。
一日も早く回復するのが先決。
お礼は元気な顔でこそ言ってもらいたいものです。